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ジルコン




Zircon
名称 ジルコン 風信子石
硬度 7.5
結晶系 正方晶系
比重 4.70
無色 褐色 青 黄緑色 赤褐色

風信子石の名をもつジルコン

ジルコンは長い間、ダイヤモンドの代用として使われてきたが、そのことでもわかるように非常に高い屈折率を持ち、ブリリアントカットにするといわゆる金剛光沢を出して、一見ダイヤモンドのように美しく輝く。しかし、ジルコンは無色ばかりでなく、黄褐色、空青色などのほかに、赤色、橙色から緑色を帯びたものまである。
日本名は風信子石であるが、これは赤褐色のジルコンの呼び名、ヒヤシンスに漢字の風信子を当てたものといわれている。
ジルコンはアラビア語で「朱色」ぺルシア語で「金色」の意味に由来するという。古代から宝石として愛用されてきた石である。

ハイタイプとロータイプ

ジルコンはジルコニウムの珪酸化合物で、正方晶系に属し、通常、両端が三角形の錐面を持つ四角柱で産出する。硬度は六・五〜七・五。硬度にばらつきがあり、屈折率、比重も大きく変わる場合がある。これらの物理的特性から通常、ハイタイプとロータイプに分類されている。
ハイタイプが、宝石として使われる結晶質のもので、硬度は七・五。これに対してロータイプは、結晶質が徐々に内部崩壊しているものをいい、硬度は六・五と低い。ロータイプは熱処理によってハイタイプに戻すことが可能である。

熱処理で美しい姿を見せるジルコン

無色のジルコンはホワイトジルコン、空青色はブルージルコンと呼ばれているが、ゴールデンブラウンのジルコンも含めて、宝石用として使われている石のほとんどは、赤褐色のジルコンを熱処理したものといわれている。
ホワイトジルコンは、スリランカのマタラで産出したことから、マタラダイヤモンドの名を持ち、そのためにダイヤモンドと間違えられていることがある。
ジルコンはかなり広い地域に産出する石であるが、宝石となるジルコンは産出地が限られ、インドシナが主要産地である。インドシナ南部にホワイトジルコン、ブルージルコンとなる原石が産出する一帯がある。そのほかタイとカンボジアの国境地域やビルマ北部、またオーストラリアのニューサウスウェールズ州などでも産出する。これらの殆どが熱処理によって、ホワイト、ブルー、ゴールデンブラウンなどの宝石のジルコンになっている。




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 参考文献
 (株)講談社「宝石宝飾事典」
 柏書店松原(株)「宝石・貴金属大事典」
 中央宝石研究所パンフレット
 情報・宝石画像提供 ジュエルクライム