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鑑別書の読み方


鑑別書には、宝石を科学的に分析・検査して、宝石の種類をはじめ、その成因、人為的処理が施されているか等が記載されます。鑑別書で最も大事な箇所は鑑別結果で、他の検査項目は鑑別結果を導き出すための過程を述べたものです。鑑別書には、品質を意味する表現、宝石の価格、産地は記載しないことになっています。

外観

●透明度と色
検査石の透明度(透明、半透明、不透明)と色相を記載しています。

●力ットの形式
宝石の外形と研磨された形状を記載しています。一般的に宝石は、原石からの歩留りが良く、その石の最高の色が得られ、しかも最大限の輝きが出るような方向にカットが施されています。以下に宝石の代表的なカットをご紹介します。
※歩留リ…・・・研磨加工した後に残る重量の割合。

●重量・刻印
宝石の重量は、通常カラット(略字ではct.)で表示されます。1カラットは、0.200gです。
重量の後に"(刻印)"と書かれているものは、リング等製品に入っている重量の刻印です。
その他、この項日には貴金属品位の刻印が記載されることもあります。

●寸 法
1/100mmまで測定した"縦・横・深さ"の寸法が記載しています。製品の形態によっては、測定が出来ないため、省略しているものもあります。


鑑別

以下の項目は、宝石を鑑別するためのテストで、各テストは品質には関係のないものです。

●屈折率
光が空気中から宝石に入る時に、その境界で起きる屈折の度合いのことで、宝石の種類によって固有の値を持っています。

●比 重
比重とは、物質の空気中の重量と同体積の水の重量との割合です。宝石はその種類によって固有の比重値をもっています。製品の場合は、宝石の比重測定は出来ません。

●偏光性
光が宝石に入り屈折をする際、内部で2本に分かれて屈折して進むものがあります。この現象を複屈折性、1本のまま宝石の中を進むものを単屈折性と呼びます。この特性は、宝石の種類によって決っています。

●多色性
複屈折性の有色の宝石を見た時に、方向によって色が違って見えることがあります。この性質を多色性と呼ぴ、宝石の種類によって色の見え方が異なります。

●蛍光性
宝石などの物質に紫外線を当てると、これを吸収してその宝石特有の人間の眼に見える色の光に変化して発散されることがあります。この性質を蛍光性と呼び、宝石の種類によって蛍光性は異なります。

●分光性
—見同じ色のように見えても、宝石の種類によってその色が付いている原因は違うものです。この検査は宝石に光を当て、そこから返ってくる光や透過してくる光を各波長に分解して、検査する宝石の特徴的な光の吸収を調べています。

●拡大検査
宝石用実体顕微鏡を用い、数十倍に拡大した状態で宝石内部を検査し、天然浄徴やその石特有の特徴を調べています。

 
 参考文献
(株)講談社「宝石宝飾事典」
 柏書店松原(株)「宝石・貴金属大事典」
 中央宝石研究所パンフレット
 情報・宝石画像提供 ジュエルクライム

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