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アイオライト


Iolite
名称 アイオライト 菫青石
硬度 7〜7.5
結晶系 斜方晶系
比重 2.60

多色性が強いが、本来の色は菫青色

一見ブルーサファイアと見間違うような青色をしており、産地のスリランカやインドでは、川床から採れるので、ウォーターサファイアと誤称されていた。そのために、ブルーサファイアとして取り扱われた例は、かなりあったようだ。
アイオライトの語源は、菫の意を持つギリシア語に由来している。鉱物学の分野では、コーディエライト(菫青石)と呼ばれている。これはフランスの地質学者コルディエにちなんでつけられた。この石の特徴は多色性が特に強いことで、三つの基本的な結晶軸の方向により灰黄色、明るい青、菫青色という色合いを示す。アイオライトの名にふさわしい菫青色は、結晶を柱状結晶の長い方向から見たときに見える。そのためこの色合いがテーブルから見えるようにカットするのが通常とされている。この石は彫刻が可能で、動物や人体を彫ったものがある。指輪にして持っていると、幸せがくると信じられている。

複雑な形成で、水晶に似たところもある

硬度は七〜七・五で石英なみ。成分はマグネシウムとアルミニウムの珪酸塩であるが、複雑に形成されていて、マグネシウムが第一鉄やマンガンと、アルミニウムが第二鉄と置換されていることが多い。斜方晶系に属し、水晶と似たところもある。宝石用の原石は、礫状で漂砂鉱床中より発見される。

スリランカ産の中には珍しいものも

石によっていろいろ異なった包有物があり変化に富んでいる。中でもスリランカ産のもので、包有物が多くなると、石が赤色になるといった珍しいものがある。これはブラッドショット・アイオライトと呼ばれているが、赤鉄鉱あるいは針鉄鉱の薄い六角板が平行に並んで内包されている。このためこの薄板の面積が広い方向から見ると、石の色はきれいに赤く見えるのである。縁の方向からではそれほど赤は目立たない。
産地はスリランカ、北ビルマ、マダガスカル、インドのマドラス州、カナダのノースウエストテリトリーズ州、南西アフリカ、タンザニアなどである。
 
 参考文献
(株)講談社「宝石宝飾事典」
 柏書店松原(株)「宝石・貴金属大事典」
 中央宝石研究所パンフレット
 情報・宝石画像提供 ジュエルクライム

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